交換手段としてのお金と貯蓄手段としてのお金は両立しない

書評

今回も前回の記事で特に印象深いと感じた「シルビオ・ゲゼル入門 減価する貨幣」の「交換手段としてのお金と貯蓄手段としてのお金は両立しない」という部分に関して理解を深めるためにまとめようと思う。

交換手段としてのお金

お金がない場合をまず考えると、
米農家が魚を欲しい場合に、漁師に直接お米を渡す事になるが、漁師が米ではなく醤油や麦が欲しい場合に交換できなくなる。魚を手にいれるには漁師が欲しいものを手に入れて魚と交換する必要があるが非常に面倒。

これを、お金という中間物を挟む事によって、先ほどの米農家の例でいえば醤油や麦などを持っていなくてもお金で魚を手にいれる事ができる。

これがお金の交換手段。

貯蓄手段としてのお金

お金は貯蓄手段としても便利である。

例を挙げると、たとえば500円分の魚があった場合にお金で500円ある場合はそのままの価値をいじできるが魚の場合は日に日に腐っていき500円の価値よりさげないと売れなくなる。お金はいつまで持っていても500円のまま。
さらに、銀行に預けておくと利息までつく。

このため商品を持っているよりもお金を持っていた方が非常に有利な立場に立つ事ができる。

これがお金の貯蓄手段。

交換手段、貯蓄手段でのお金それぞれが成立しない理由

交換手段と貯蓄手段を見てきたが、ここで根本的な矛盾がある。

お金が交換手段として流通した場合、AさんからBさん、BさんからCさんの手に渡り続けている場合は、お金を貯蓄手段として使う事ができない。

逆にお金を誰もがしまいこんで貯蓄している場合は、お金が全然流通しなくなる。

これが、交換手段と貯蓄手段でのお金が成立しない理由である。

交換手段、貯蓄手段のどちらのお金としての手段を優先すべきか?

交換手段としてのお金を優先すべきである。
ここで、分業という考え方について考えて見る。
交換手段としてお金があることで、米農家は米だけを作り、漁師は魚だけを釣りそれぞれの品物をお金に変える事によって、自分の欲しいものを手にいれる事ができる。ようはお金がある事で余分な事を考えずに自分の得意な事に集中する事ができる。このため、お金がある事により、より分業が進むのである。
人類の進歩には分業がかかせない。より得意な分野を極める事によって(分業により、より集中できる)作業が進歩していくので当然であろう。
このため分業を促進する交換手段としてお金を優先すべきである。

ではどのようなお金のシステムがよいのか?

お金を持ち続けている人が何らかの形で罰を受けるシステムを作るのがよい。
持っていたら損するようであれば、使わざるを得なくなる。
こうすることでお金の流通量が保証されてお金の実質上の供給量が安定するため。

ちなみに、全員がタンス預金を下ろして一気にお金を使用した場合、供給量が上がるのでインフレが起きてしまい、逆にお金を溜め込んで使わないままでいると供給量が減るのでデフレが起こるため、流通量と供給量が安定する事が非常に重要なのである。

このためシルビオ・ゲゼルはお金の流通量と供給量を安定しようと提案していたのである。

この考え方から減価する貨幣につながってくる。

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